近年、半導体製造レベルほどではなくとも、パーティクル制御が求められる(FED.STD.209D(*1)にてクラス10,000〜100,000レベル程度)工程がさまざまな業種・業界に拡大しつつあります。これまでは、クリーンルームでなくとも十分とされていた工程でも製品の品質安定や“きれいさのイメージ”がお客様の要求に適応することから、その実践としてクリーンルームが導入されているというわけです。 当然ながら、クリーンルーム内には発塵するものを持ち込むことが出来ません。(*2)例えば、メモやノートなどの紙類は多くの繊維くずを出しますので、これは使用不可、クリーンルーム専用のノートや紙を使用してください、ということになります。ところが、従来は半導体製造レベルでも使用できるハイレベルな製品しかなく、大変高価でした。 そこで、今回、発売する「クリーンルームノートブック」はローコストクリーンペーパー「ポールスター」をベースに国内印刷工場の非クリーンルームで印刷製本することで、単価425円と低価格に押さえました。 ご参考までに、普通紙を使った一般的なA4ノートは155円程度となっています。(アスクルより) 以下に述べるように発塵は多少ありますが、クラス1万レベルのクリーンルームでは問題のない程度で、十分なコストパフォーマンスを発揮するものと考えております。 ※クリーンルーム規格の規格はこちらをご覧下さい。 ※クリーンルームの4原則はこちらをご覧下さい。 |
| 評価サンプル | @ クリーンルームノートブック : A4サイズ | ||||
| A A社 クリーンノート : B5サイズ(半導体レベル対応) | |||||
| B KOKUYOノート : B5サイズ普通ノート 、コクヨ再生中性紙 | |||||
| C KOKUYO コピー紙 : コクヨ再生中性紙、A4サイズ | |||||
| D 無塵紙 B社 : A4サイズ | |||||
| 測定機器 | リオン製パーティクルカウンター KR-11B (0.5,5μm 2 Channel) ※詳しくはこちらのページをご覧ください |
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| 評価方法 | Class10000(実効1000,at Fed.209.D)レベルのミニエン吹き出し口(0.5,5.0μm共に0個/cf;HEPAフィルター使用)の手前10〜20cmにて、評価サンプルからの発塵を計測した。 ※評価サンプルは溶着手袋を装着した手で取扱い,手袋からの叩きによる発塵は 0.5,5.0μm共に0個/cfである。 |
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| 評価項目 | @手もみ……1枚シートの試料紙を両手で丸めて1回/往復・secのペースで手もみを行い,任意の回数での発塵量を計測する。(強制発塵) | ||||
| Aはたき……ノートの任意のページ、もしくはバラシートを束ねた試料を1回/secのペースではたき10回目の値を計測する。(叩き発塵) | |||||
| Bめくり……ノートの反とじ側を手でまるめてコマ送りし,ノートの端面から発塵を計測する。(こまめくり発塵) | |||||
| Cさらし……ノートの端面を吹き出し口から10cmに保持し、その下流側での発塵を測定する。(気流による発塵) | |||||
| 評価結果 @手もみ | 結果を下図に示す。無塵ノートの発塵には以下の2つの特徴が見られる。
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| 評価結果 Aはたき | 結果を上図に示す。 叩きは手もみと異なり繊維の破断を伴わないことから、発塵数は緩和される。「クリーンルームノートブック」は5μmで僅かに発塵が多いもののA社品と同レベルである。 このレベルは無塵紙の200−1000よりも少なく、「クリーンルームノートブック」がクリーンルームに持ち込まれる無塵紙よりも発塵が小さく実用上問題ないことを意味している。一方、再生コピー紙や普通ノートのクリーンルームへの持込は禁止すべきレベルであることが再認識される。 |
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| 評価結果 Bめくり | 主にシート端面からの発塵性が評価できる。コマめくりの場合、パーティクルカウンターでの測定は瞬間値を捉えるために測定値はバラつく。左下図に結果を示す。0.5μmではA社品,「クリーンルームノートブック」共に同レベルで普通ノートよりも少ない傾向を示した。一方、5μmでは前者は瞬間的に0もあるが平均的に数百個レベル,後者は500個レベルと推定される。 |
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| 評価結果 Cさらし | 気流吹き出しによるシート端面からの発塵数の測定によって,シートの裁断や加工時・製本時の汚染を評価した。結果を右下図に示す。「クリーンルームノートブック」の発塵は0.5μmで約1000個/cfとA社品の200−500個/cfよりも大きいことや,5μmでも平均値がA社品の30個/cfに対して「クリーンルームノートブック」が80個/cfレベルとやや高いことから、製本時(装丁)の環境の違いが現れていると考えられる。また、普通ノートは紙質(樹脂コーティング・繊維長など)が異なるために発塵が多いものと予想される。 |
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| 結論 | (1) 「クリーンルームノートブック」は手もみによる繊維破断に起因した発塵はあるが、はたき・めくり・さらしによる評価方法ではA社品に比較してやや劣るものの、クラス10000−100000のクリーンルーム内で使用しても問題はないものと判断される。 (2) 「クリーンルームノートブック」は一般紙(コピー紙・普通ノート)よりも発塵が押さえられていると判断され無塵紙レベルの性能である。 |
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