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2021.10.07
クリーンルームメールマガジン
本格的な秋のシーズンがやってきました。湿度が下がりスッキリとした空気が気持ちいいですね。街路樹のイチョウも徐々に黄色に染まり、銀杏の実がたくさんできています。子供の頃は道端に落ちた銀杏の臭いが苦手でしたが、今は茶わん蒸しで頂くホクホクの銀杏が好きです。お酒にもよく合う大人の秋の味覚ですね。

※本メールアドレスは送信専用です。
 お問合せはEメール:info@csc-biz.com までお願いします。


【INDEX】

【1】 クリーンルームの目的について今一度考える・・・。

【2】 【CSC NET】「目指せ!毛髪混入ゼロ!!毛髪対策特集」予告 10/20(水)~

【3】 メルマガ写真館「曽爾高原」@奈良県

【1】クリーンルームの目的について今一度考える・・・。
クリーンルームを目的と手段で今一度考えますと、目的は「ゴミ不良の低減」、そのための手段としてクリーンルームがあります。クリーンルームはあくまでも手段ですが、手段であることを忘れクリーンルームが目的となると「クリーンルームありき」の考え方になってしまいます。クリーンルームを施工すればすべてが解決するわけではなく、ゴミ不良問題には様々な対策が必要となります。簡単に言えばクリーンルームを施工することはゴールではないということです。
最近でも不良の対象となる粒子が50μmのクリーンルームにおいて、パーティクルカウンターで0.5μmを測定し、Class1,000を満たしていることで安心されているのを目にいたします。特に製造委託元(元受け)からの指示でClass1,000のクリーンルームで製品を生産するように指示される事がありますが、対象製品は50μmの導電性異物付着が不良品となる場合、ユーザー指示通り忠実に0.5μmでClass1,000を管理しても不良品が発生する結果となります。

ここで言えることはClass1,000のクリーンルームが全てを解決するわけではないことです。しかしながら未だにクリーンルームをClass○○で表現することが主流です。もともとクリーンルームは半導体生産の現場として施工された経緯があることからクリーンルームの施工を業者に委託した場合、ほとんどは施主から清浄度Classを聞いてその基準を満たすようにHEPAフィルターを付けて規定回数をろ過する方法で施工されます。その結果として過剰なクリーンルームとなってしまいます。
最近は半導体以外にも、電子部品生産・機能フィルム生産加工・印刷(コーティング)など様々な業種がクリーンルームを必要としますが、そのほとんどはサブミクロンが不良要因となるケースが目立ちます。
シーズシーにもクリーンルームを初めて施工されるお客様からご相談を頂くことがありますが、その際に問う項目としては下記になります。

1) 不良となる塵埃の大きさ
2) 不良となる塵埃の種類(導電性・菌・繊維・紙粉、等々)
3) 製品に影響を与える温度・湿度(特に絶対湿度)

この3点を把握せずにクリーンルームを施工し、生産を始めると「アレ!」と同時に多大な施工コストと月々のランニングコストが経営の負担となります。
金型投資は製品に直結するコストであることから製品コストにチャージして回収する方法(原価計算)で目に見えますが、クリーンルームの施工コストの場合は固定資産の部で建物や構築物に区分されることで、製品チャージしませんので稼動が下がったとき減価償却費や用力費(固定費)の負担が見えにくい形として経営数字を悪化させることになります。

施工する前に大事なこととしては、

1) 付着リスクの工程の把握
仮に洗浄(除塵)工程がある場合は洗浄後からパッケージ迄になります。
すべての工程をクリーンルームの中に入れる場合、クリーンルーム内の発塵リスクもありますが、なによりクリーンルームが大きくなることで施工コストが高くなってしまいます。

2) クリーン化が必要な製品の今後の生産見込み
クリーンルームを施工するかクリーンブースを施工するかを検討する必要があります。厳しい話ですが3年で生産が終了してクリーンルームが不要となった場合は簡単に転用することはできません。先が読めない製品を製造する場合は簡易的なクリーンブースなどで施工コストを極限まで下げることも必要です。

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組立簡単

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疑似層流性を実現


エアシャワー付き
クリーンブース

3) 不良基準の明瞭性
製造委託製品の場合は委託元とクリーンルーム条件ではなく、不良の基準について明確な取り決めをする。製品製造委託元より無理・無茶・矛盾な要求に関してはゴミ不良とクリーン化に関して理論武装して対向することも必要があると考えます。

4) 工務部や製造技術部など一部の部署に施工を任せないこと
クリーンルームを施工する場合は、建物施工に詳しい工務部(製造技術)が中心となりがちですが、工務部(製造技術)の他に、生産設備に精通した生産技術(製造部)、実際に生産する製造G、品質を管理する品質管理部、委託製品の場合には営業部など多方面の部署によるプロジェクトが必要です。
他部署にまたがることで話が纏まらないことがあると思いますが、全部署が「ゴミ不良低減のためのクリーンルーム」を目的としてディスカッションすることが大事となります。

クリーンルームというとどうしても形から入りがちですが、様々なクリーンルームがあります。以前クリーンルームを施工したいとのご要望で訪問した際の話ですが、話を聞けば元受けに生産現場をクリーンルームにするように要求されたとのことでした。しかしどう考えてもゴミ付着リスクが無い製品でしたので、製造現場入口に「クリーンルーム」とアクリル銘板を貼り、靴の履き替えを実施した事がありましたがこれも立派なクリーンルームです。

同じような考えとしてドイツ自動車工業会の品質マネジメントセンター(VDA-QMC)より発行された「自動車業界における品質マネジメント」の規格で2010年にまとめられた「VDA19Part 2:組立における技術的清浄度~環境、物流、要員及び組立設備」があります。これは自動車生産のプロセスが中心になりますが「適正なクリーン化」と「プロセス管理」を中心に考えられており、ゴミ不良もミクロンとサブミクロンを切り分けて、必要な工程に必要なクリーン化をすることで全体コストを抑える方法を推奨しています。

大きな会社では各自の役割が分かれており、様々な役割の下に様々な業務があるため忘れがちですがクリーンルームの目的は一つ「ゴミ不良を作らないこと」そのための手段がクリーンルームであり目的ではないのです。

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【2】【CSC NET】「目指せ! 毛髪混入ゼロ!! 毛髪対策特集」
     予告 10/20(水) ~



CSC NET(シーズシーネット)では、
10月20日から「目指せ!毛髪混入ゼロ!!毛髪対策特集」をお届けします!

期間: 2021年10月20日(水)~11月4日(木)
詳細: CSC NET(シーズシーネット)にて特設ページを公開します。
対象商品がキャンペーン価格となります。この機会に是非お試しください!
   

【3】メルマガ写真館「曽爾高原」@奈良県

写真は前回屏風岩でご紹介した奈良県の曽爾高原(そにこうげん)です。夕日に照らされて黄金に輝くススキがなんとも美しい秋の風景です。標高が約700mあるため街中に比べると気温が低く、秋を先取りしているような感覚です。


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