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会員トップページ > 新事例INDEX > 新事例17

2017.03.06更新
クリーンウエアの経年劣化について
人間の発塵を抑制するという重要な役割を担うクリーンウエアですが、あくまでも消耗品です。着用・洗濯の回数が重なる度に、生地が劣化してしまいます。毛羽立ったり糸がほつれたりするウエアを着用すると、発塵の原因になり得ます。なので、ウエアが劣化してきたら、新品に交換することが望ましいです。交換時期については、クリーンウエアのメーカーがウエアのクリーニング100回を目安にすることを推奨しています。週に1回のクリーニングであれば約2年、週に2回のクリーニングであれば約1年という計算になります。

しかし、厳密に言うと、各現場の着用者、環境、作業内容によって、ウエアの生地への負担が異なるので、適切な交換時期は、現場によって異なるのです。

今回、シーズシーは3着のウエアの劣化具合を比較して、最後に、クリーンウエアの管理についてご提案します。
クリーンウエアの表面を目視チェック
使用年数の違うクリーンウエア3枚の表面を目視確認し、キズや縫製不良の部分に目印を貼り付け、個所を数えました。

例:黒表
使用年数:タグ青 約2年、タグ赤 約5年、タグ黒 5〜6年

結果
青 赤 黒
表 7 5 9
裏 3 3 5

傷んでいる箇所を数えただけでは、あまり差がないように見えますが、全体を見たら、年数の経っているウエアのほうが毛羽立ちが目立ちます。
クリーンウエアの表面を観察する
 1) 使用年数の違うクリーンウエア3枚の表面を写真撮影 (顕微鏡撮影 500倍)する。
 2) 撮影箇所は胸部、背中、腕部の3ヵ所。

胸部


背中

腕部
考察
クリーンウエアは使用年数が長いと、手羽立ちが発生する傾向がみられます。
クリーンウエアの生地を守るには
ウエアの洗濯によって発生する生地の傷みは防ぎようがないでしょうが、着用中に生地を傷めることを軽減することはできます。それらのアイテムをご紹介します。
腕カバー
定期的に交換することで、腕部のウエアの傷みも交差汚染も防げます。

弱めの粘着ローラー

CSR−100では、ウエアの生地がくっつかない。
 ホームセンターの粘着ローラー
ウエアの上に転がすとウエアの生地がローラーにくっついてしまいます。
 一方、CSR−100は、粘着が弱めで、ウエアの生地に優しく、ゴミもちゃんと取れます。
結論
長繊維で作られるクリーンウエアでも使用年数が長くなると毛羽立ち・ほつれが起こります。付着持込みを防ぐためにも年に1度、クリーンウエアを観察するなど見直しの機会を設けることをお勧めします。

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