CSC会員様ページ
メルマガHistory
中古・在庫処分セール品
メルマガ実験シリーズ
無料資料ダウンロード
お問合せ
会員トップページ
>
新事例INDEX
> 新事例25
2017.05.23更新
前室について今一度考える(後編)
前回の前編では、前室の理想的な気流、要注意の交差汚染、清掃について述べました。今回は引き続き、ウエア上のローラー掛け、ウエアの着用・保管について述べます。
ウエア上のローラー掛けについて
前室でよく見かける粘着ローラーですが、掛け方を写真等で図示して標準化を図っている所を多く見かけます。クリーンルームに入室する度にローラー掛けを行うため、図を見なくても出来る人が殆だと思います。しかし、全員が時間をかけて全身くまなくローラー掛けをしていては、その場で渋滞が生じてしまいます。
では、前室での理想的なローラー掛けとはどのようなものでしょうか。
クリーンウエアに付着した塵埃が、製品に転写する可能性がある箇所を重点的にローラー掛けを行う方法があります。仮に、前面に製品があり立ち作業で製品を組み立てる作業の場合、この作業の重点ポイントは腰(作業台)より上ということになります。なぜなら、ウエアの前面や、頻繁に動作する腕周りなどから脱落した塵埃がクリーンウエアに付着して、製品に転写する可能性が高くなるからです。ですから、全身にまんべんなく行うより、重点箇所を定めて実施することで合理的に効率よくローラー掛けができるのではないでしょうか。
ウエアの着用について
人由来の塵埃を防ぐためには、クリーンウエアを正しく着衣することが重要です。
特に、襟元や袖口は動作に伴って発塵すると言っても過言ではありません。そのため、多少息苦しくても襟元・袖口はきちんと締めるようにし、クリーンルーム入室前には鏡の前に立ち、着衣の乱れがないか確認することを習慣にしましょう。
作業員の着衣が乱れる要因は主に、暑さからくる不快感が挙げられます。
対策として、暑熱対策のウエアを着用することで暑苦しさを軽減し、作業員の快適性は言うまでもなく、集中力の維持や安全性の確保につながります。これからクリーンウエアの見直し、導入を検討されている場合、シーズシーでは通気性が高く防塵性に優れた生地を推奨しております。
クリーンロッカーについて
交差汚染の観点では、クリーンロッカーも使用方法によって交差汚染が生じる場合があります。本来クリーンロッカーは除塵する装置ではなく、あくまでも塵埃をウエアの表面に付着させないための製品です。しかしながら、間違った収納方法(例:つなぎ仕様のウェアの足部分を服の中に収納して吊る等)のせいで、汚染されたクリーンウエアによる交差汚染が、クリーンロッカー内に生じることがあります。そのため、クリーンロッカーの下に粘着マットを敷き、クリーンウエアから脱落した塵埃の捕集をする対策が必要です。クリーンロッカーの使用方法も、正しい使用方法を心がけましょう。
最近はクリーンロッカーを使用しないケースが増えています。クリーンロッカーは清浄化エアを給気しながらウエア等を保管する設備ですが、エアシャワーのように除塵効果があるわけではありません。逆に詰め込みすぎると他のウエアからのホコリが交差汚染したり、カーテンに付着したホコリがウエアに着くことで汚染されたりする可能性があります。前室がクリーンルームまたは準クリーンルームであれば、クリーンロッカーは特に必要ではないでしょう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
関連商品のご紹介
メルマガ会員のトップページへ戻る
お問い合わhttps://www.csc-biz.com/contact/@csc-biz.com?Subject=会員ページお問い合わせ">info@csc-biz.com
電話 078−252−7201
FAX 078−252−7210