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2018.03.26更新
エアシャワー内の靴底ブラシの除塵効果
エアシャワーでウエアから塵埃を落とすことは可能ですが、パンカーの角度から靴底に付いた塵埃を落とすことは難しく、持ち込み塵埃の原因の1つに挙げられます。
そのため、シーズシーではエアシャワーに靴底用のブラシを取り付けるオプションをご用意しております。そこで今回は、エアシャワーに設置したの靴底ブラシがどれほどの除塵効果があるのか試験を行いました。実験結果は以下の通りです。
エアシャワー内の靴底ブラシ
【実験の目的】
エアシャワー内の靴底ブラシの有無による除塵率の比較を行い、その有効性を検証する。
【実験方法】
1)塵埃に見立てたコットンリンターを片足で踏み、靴底に満遍なくつける。
2)【靴底ブラシを使用しない場合】と【靴底ブラシを使用した場合】で、
各20秒ずつエアシャワーを浴びる。
※靴底ブラシを使用する場合は、2秒に1回のペースで靴底を擦る。
3)エアシャワー後、コットンリンターをつけた方の靴で粘着マットを踏む。
4)サンプル採取板(4インチシリコンウエハ)を用いてスタンプテストを行い、
粗大粒子カウンタ「RACCAR(ラッカー)」にて計測する。
【実験中の様子】
コットンリンターを
靴底に付ける。
エアシャワーに入り、
20秒浴びる。
粘着マットを4回踏む。
スタンプテスト
結果
靴底ブラシを
使用しない場合
踏まれた粘着マットの様子
スタンプテストの結果
靴底ブラシを
使用した場合
踏まれた粘着マットの様子
スタンプテストの結果
【靴底ブラシを使用しない場合】
エアシャワー後、まず一歩目を粘着マットの「1回目」と記した位置に足を置くと大量のコットンリンターが残り、足跡がくっきり残りました。その後、2回目、3回目、4回目と踏んでいくと、足跡が薄くなっていきます。
結果、粘着マットの除塵効果は証明されましたが、RACCARでスタンプテストを行うと、コットンリンターが多少残っていました。
【靴底ブラシを使用した場合】
エアシャワー後、粘着マットの「1回目」と記した位置に足を置いても、足跡は残らず、靴底ブラシの効果が窺えます。2回目、3回目、4回目と踏んでも、粘着マットはキレイなままでした。RACCARによるスタンプテストの結果でも、靴底ブラシを使用しなった場合に比べて、コットンリンターの量は少なかったです。
考察
実験結果から、もし粘着マットも靴底ブラシもない状態でクリーンルームに入室した場合の持ち込み塵埃を思うとぞっとしませんか?
そういった事態を防ぐために、エアシャワーの出口に粘着マットを置くことを一般化してきましたが粘着マットの効果にも限界があります。また、エアシャワー後に新しい粘着マットを使用したとしても【靴底ブラシを使用しない場合】の結果のように粘着マットを4回踏んだ後でも足跡が残り、スタンプテストでもゴミがかなり残っていました。このような状態で次の人が踏んでしまうと、除塵効果もなくなり、除塵どころか、次の人がゴミ持ちを込んでしまい逆効果になってしまいます。
一方で【靴底ブラシを使用した場合】では、1回目から足跡も残らずスタンプテストでもゴミが殆ど残りませんでした。なぜなら、エアシャワーを浴びている間に靴底ブラシでゴミを落とした為だと思われます。
以上のことから、粘着マットの効果を最大限に活かし、持ち込みゴミを軽減する為には、靴底ブラシと粘着マットを併用して使用すると粘着マットも汚れにくくなり、コストを抑えると同時に持ち込みゴミ対策にも大きく繋がることが判りました。
粘着マットを綺麗な状態で維持することも大切ですが、汚れると同時に交換は現実的に難しいかと思います。しかし、普段浴びているエアシャワーに靴底ブラシをプラスするだけで安易に持込ゴミを軽減できれば嬉しいですね。
靴底エアシャワーの特長
1)3種類の硬さのブラシを組み合わせることで、幅広い付着物の除去が可能
2)エアシャワーの吸引と組み合わせ、脱落した塵埃を飛散することなく吸引
3)ブラシ周囲の吸引穴は、髪の毛など長い塵埃も吸引できる長孔加工
4)エアシャワー本体のアースに接地することで、ブラシ摩擦による静電気を防止
※エアシャワー吹き出し口にイオナイザー併用で更に静電気を防ぎます。
5)エアシャワー中、20〜30秒間に実施するため、タイムロスゼロ
6)粘着マット前に使用することで、粘着マットの交換頻度を軽減
但し、靴床ブラシは自動ではない為、靴底全体を意識しながらブラッシングすることが必要です。また、効果を十分に発揮するには、社内におけるルールが徹底されていることが前提になります。
※靴底ブラシは粘着マットと併用でご使用ください。
※既存の人用エアシャワーにも、状況によっては後付けも可能です。担当者まで、
お気軽にお問合せください。
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