| 2019.04.15更新 |
| クリーンルームあるある実験レポート 第1弾！！ | ||
| 「喫煙後すぐにクリーンルーム入室禁止！本当は何分？」 クリーンルームでは各社で定められた色々なルールがあると思いますが、今回からシリーズで「クリーンルームあるある」と称して、そのルールを様々な方法で検証して参ります。 １回目は、クリーンルームがある会社の喫煙所で「喫煙後〇〇分間入室禁止」の張り紙をよく見かけますが、実際のところ喫煙後どの程度肺に煙が残っているのでしょうか。今回は、これを検証致します。 【実験目的】喫煙後どの程度肺に煙が残っているか検証し、クリーンルームあるあるの真意を確認する。【実験方法】実験者が喫煙後にクリーンルームに入り、ビニール袋に息を入れて、パーティクルカウンターで時間経過別に微粒子の量を計測する。計測量は、０．１ＣＦ×２回（１分２回）＝０．２ＣＦをパーティクルカウンターにて計測する。 データ１：ＦＦＵからの空気を直接ビニール袋に入れて元々付着していた塵埃を計測 データ２：喫煙から約１分３０秒後 データ３：喫煙から約５分３０秒後 データ４：喫煙から約１３分後 |
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 ビニール袋に息を入れる様子 |
 測定中の様子 |
 FFUの下でにビニールに エアーを入れる |
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【実験結果】 |
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| まず、事前に計測したビニール袋の付着塵埃がデータ２と比較して多く測定された要因は、データ２はビニール袋に直接息（多湿状態）を入れた為、ビニールに付着していた塵埃が飛散せずに、付着したままであると推測されます。 ＦＦＵ吹き出しから直接エアーを袋に採取した、データ１に関しては、湿度３５％ほどで、やや乾燥しておりビニール袋にエアーを入れた際に付着塵埃が飛散したことが考えられます。また、息を送り込んですぐにパーティクルカウンターで吸引したにも関わらず、０〜６０秒と６０秒〜１２０秒に数字に大きな差異が生じています。察するに、息から出るミスト(水分)をパーティクルカウンターで計測した可能性があります。結果的に、タバコによる影響として使用できるデータは息を入れてから６０秒ほど経過し、完全に吐いた息が気化した数字で比較するのが良いと判断しました。以上の仮説を基に判断すると、煙草による影響は微妙に変化はありますが、１分３０秒後でも十分に浄化されている感じです。 |
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【考察】煙草はガス成分と粒子成分に分かれますが、いずれも大きさは０．３μから1μほどの大きさになります。簡易的な実験結果になりますが、クリーンルームで生産する製品への影響を考えますと、ガス成分がＮＧのクリーンルームに関しては喫煙後５分以上の待機は有効になります。半面１μ以上が粒子が製品にとってＮＧの場合は更衣している間の呼吸により浄化されるほどの対応で十分になります。最後に煙草はクリールームへの影響の前に、喫煙者本人に与える身体への影響を考えると、望ましくは禁煙をお勧めいたします。今後も【クリーンルームあるある】と称して、様々な検証実験を実施していきたいと思います。 |
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