ホームページはこちら ネットショップはこちら

 CSC会員様ページ   

  • メルマガHistory
  • 中古・在庫処分セール品
  • メルマガ実験シリーズ
  • 無料資料ダウンロード
  • お問合せ

会員トップページ > 新事例INDEX > 新事例8

2016.11.09更新
クリーンマットの効果について
生産に不要なものが工程にあると作業者はそれを「異物」と呼びます。異物が多ければ多いほど不良品が増えます。増してや目視不可な微小サイズの異物であれば、対策は極難です。という話を前号で書きました。今回はその続きです。
異物対策が「永遠の課題」と言われるのをよく聞きます。実際にその様にお考えの方も少なくないと思います。そしてそれは、お客様に対して安全・安心・高品質の商品を提供する製造者においては絶対に避けては通れない課題でもあるのです。しかし、異物対策をどのように進めれば良いのか、全く不透明で多くの企業様も思考錯誤しているのが現状です。

粘着マットページへ
価格ページへ
各企業様の異物対策におけるアプローチを個別にヒヤリングしてみると、その担当者によって色々な工夫が成されていますが、相碁井目(あいごせいもく:同じ事をしても人によって大きな差があるいうこと)で問題解決も一筋縄とは行かないようです。

異物対策は様々な方向からアイデアを加えて理論的に行動しなくては結局、効果・成果を得ること不可能に近いのです。その地道な活動の中で得られたスキルやテクニックを身に付ければ例え商品が変わろうと大同小異で収まるはずです。

異物(ゴミ)対策には「4つの原則」と言われるものがあります。これは考え方の基本ではありますが、それぞれに独自の技術介入をする必要があります。

1.持ち込まない
2.発生させない
3.付着させない
4.取り除く

※注釈:4原則と言いつつ、言う人によって内容はかなり違います。始めの2つはだいたい同じですが・・・「3つ目は堆積させない。」※確率論的に濃度が濃いとそのうちに付着が起こっても不思議ではない。また、4つ目の「速やかに除去する」は最初にクリーンルームを始めた「半導体的」な言い方です。

なんせ、クリーンルーム内部には毒ガスのシアン化ガスや人を溶かす「弗酸」などがあり、目に見えなかったりにおわなかったりします。地震で倒壊が起こるなど、警報が鳴れば一目散に逃げなければ命が危ない。そのような工程は私の知る限り、半導体しかありません。私自身、何度も警報で飛び出したことがあります。それが4つ目の真の理由だと思います。

ちなみに「付着させない」→シーズシーでは5番目ですね。「ゴミがあっても付着しなければいいんだろ?」は生産技術的な言い方でやはり、クリーンルームの教科書などに書かれています。「取り除く」は元々の4番目と同意と思ってもらったらよいと思います。半導体の場合出来るだけ速やかにしないと「本当に命が危ない」。
・・・シーズシー有限会社 会長稲永註
 ※4原則の詳しい解説は「超クリーンルーム入門」のページへ

異物対策は「燃焼の3要素」とは異なり、1要素消滅で成立しないものとは異なり、全ての原則において個々に対策必要で、どれか一つの対策では異物不良を根絶することはできないのです。(連続・連鎖のリカバリー策の構築)中には例外もあります。粘着物のような材料や物理的な除去によって、商品に対する背反が発生するなど、異物が付着した時点で除去することができず即、不良となる場合もあります。この様に4.の「取り除く」、が対象とされない例もあります。

例外を除き、異物対策はこの4原則に基づいて、現状の把握〜改善効果を調査するのが理想且つ不可欠で、それぞれの現状把握とアクションその先には、効果の検証。全てがワンセットとなります。

異物対策におけるアイテムが弊社より販売されていますが、使い方そして、使われ方という観点が非常に重要と思っています。そこで今回は異物の靴底付着異物の除去を目的としたクリーンマットを例に進めたいと思います。
(クリーンマットの対象は人が媒体とした靴底に付着した異物の除去。)


ゴミが目視しやすい「CCTクリーンマット」(ブルー)

● 粘着マットの評価と問題点
● 粘着マットを効果的に使うために
● 作業者の意識向上のために
● 業種別使い方のご提案

弊社の実験では故意に付着させた異物の除去調査において、片側4歩以上の歩行が必要という結果となりました。工程への異物の持ち込みの殆どは靴底の形状の違いや靴底に付着する異物の成分、または量など様々なのですから、個別に評価しなくてはなりません。

そこで最も簡単な評価方法をお伝えします。

まず、クリーンマットを長手方向に配置することで、徐徐(グラデーション)にマットの汚れが無くなっていくことが分かります。(付着物がなくなる距離と歩数の調査)これで異物除去に最低必要な歩数を決定することができますので実際に工程などに設置され評価してみるのも良いと思います。また、これにより、靴底異物除去における歩数設定ができます。

グラデーションマットのイメージ図
その事実が確認された場合、従来までの歩数で本当に良かったのか疑問を感じたり、場合によっては靴底の付着異物の工程内に持込んでいたかもしれないという不安を抱いてしまうかもしれません。

靴底の形状や付着異物の成分、付着量などそれぞれ異なった環境において必要歩数が変化しますので、全てオールマイティーにはなりませんから、楽しみながら有益な仕事が進めるというのはある意味、素晴らしいことだとも思います。

次にクリーンマットの配置についてのアドバイスです。
皆様はクリーンマットをどの位置に設置されていますか?
靴底に付着された異物を工程に持込まない対策であれば入り口となります。ある意味、一般的な設置とも言えます。しかし、この様な事例があります。弊社のポラリオンライトで廊下の異物蓄積を確認すると、まるで獣道のように歩行部には異物が少なく、逆に歩行していない部分(壁側)に多量に異物の蓄積が認められました。何を意味するかと言いますと、靴底はまるで、ルンバ(お掃除ロボット)のような役割であるということです。

この事例からのアイデアとして、工程に持込まれた異物を作業者の歩行で除去する。まさしく作業通路(動線)の一部にクリーンマットを設置することで、工程内への侵入や発生、浮遊蓄積された異物を作業員の日常動作のみで除去、蓄積異物の削減を狙いとするものです。

効果の検証は、1.クリーンマットの汚れ状況の変化、2.ポラリオンライトで工程内蓄積異物の変化、3.RACCARによる落下塵(放置時間と異物蓄積量)の推移などが分かりやすいと思います。

この様に、クリーンマットの使い方一つにしても、ポラリオンライトとの合わせ技で異物蓄積の現状を見える化し、様々なアイデアを抽出することも可能です。
見える化・定量化は問題提起の最も重要且つコアとなるものと思います。
先にご紹介させて頂いた、クリーンマットの使い方1.2を是非ともお試しください。

1.靴底異物除去に必要な歩数
2.工程内異物を通常作業で除去・削減する

「永遠の課題」といわれるのは、「身近に答えがある」という裏返しかもしれません。遠くて壮大な理想を描くより、身近にできる事から成功数を積み上げることで、周囲の人の信用を獲得し、次なるステップの潤滑剤としてご活用ください。

関連商品のご紹介

 
メルマガ会員のトップページへ戻る

                      お問い合わhttps://www.csc-biz.com/contact/@csc-biz.com?Subject=会員ページお問い合わせ">info@csc-biz.com
                              電話 078−252−7201

                         FAX 078−252−7210