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| 2016.11.28更新 |
| VDAによるクリーン化超入門編 | |||
| 「VDA」という言葉をこの夏ごろからずっと多用してきました。しかし、会員の皆様の中には「VDA」っていったい何?という方も多いと思います。簡単に言ってしまえば、シーズシーが唱えてきたクリーンルーム管理は「異物管理」をさらに進めたもので「微粒子→粗大粒子」対策が中心でした。VDAでは自動車産業が主目的となります。自動車産業は裾野の広さは膨大です。 VDAはその工程に合った最適のプロセス管理方法を見つけ、対象異物粒子の大きさはもちろん、形状、比重などから、管理方法を作り出そう、という運動です。 |
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| ■VDAはドイツ生まれ? | |||
| VDAの前に「インダストリー4.0」を知る必要があります。これは、ドイツ政府が推進する製造業の高度化を目指す戦略的プロジェクトであり、情報技術を駆使した製造業の革新の事を指しています。特に製造業を高度にデジタル化する事により、製造業の様相を根本的に変え、カスタマイゼーションを可能とし、製造コストを大幅に削減することを主眼に置いた取り組みのことです。 ロボット同士がインターネットを通じて連絡し合って製造する、という言葉を聞いたことありませんか?もちろん、人間より発塵しませんし、量産が進めば製造コストも安くできます。 考えてみると、ドイツも日本も似たような産業構造です。(メインは自動車製造)インダストリ4.0に似たコンセプトは日本の企業にもありますが、縦割り、系列ごとが多く、設計・開発からユーザーへ届くまで一貫しているものは多くありません。結局、製造現場や出入りする(シーズシーのような)中小メーカーは取り残されてしまいます。予算の少ないメーカーの技術者も同様に思っているはずです。インダストリ4.0はそのような産業弱者に対しても目を向けてグローバル化に対応しているのが特徴です。 |
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| さて、本当に怖いのは中国です。今後の産業人口変化と市場の変化に対応できるコンセプトとしてこの取り組みに付かず離れず協力している点です。主に資金面で。 アメリカもトランプ大統領の誕生でどうなるのか? いずれにしても日本にとっては負担増となるでしょうね。 |
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| ■VDAとは? | |||
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VDAとはドイツ自動車工業会の品質マネジメントセンターから発行された「自動車業界における品質マネジメント」の規格を指します。 2007年に「VDA19 技術的清浄度の検査〜機能的関連の自動車部品における粒子状汚染物質」を発行し、2015に改訂され、「VDA19−1」に改名されました。※ISOでは16232が該当します。 2010年に「VDA19 part2 組立における技術的清浄度〜環境、物流、要員及び組立設備」が発行された。シーズシーで展開しているのは主にこの部分です |
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| 自動車の部品組立工程に関する気中清浄度管理 ※つまり、クリーン化、ゴミ対策です。洗浄後にワークが自分できれいになりませんので、クリーン化が必要になります。残念なことに日本自動車工業会はVDAには不参加です。 | |||
| ■特徴はプロセス管理を重視していること。 | |||
| まず第一はプロセス管理に主眼を置いていることでしょう。日本のように技術者は20万円の予算を渡されて「歩留まり90%を1%でも挙げなさい」と言う縦割り主義とは全然コンセプトが違うこと。 また、浮遊微粒子だけでなく、粗大粒子に注目している点は従来からのシーズシーの主張と変わらないのですが、「粒子の形状」「比重」なども視野に入れていること。 ※すでにクリーン化事例でレポートしているように全く違います。よって、対策も全然違ってきます。 ▼クリーン化事例3 VDA規格と繊維くず・金属片の挙動
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| ■VDAでの測定 | |||
| VDAでは、ISOクリーンルーム規格のようにパーティクルカウンターだけでは測定は完了せず、異物特定のためにSEM−EDXやFT−IRなどの装置が異物の特定に必要となります。 しかし、対象以外にも異物の多いクリーンルームが多く、測定自体が困難です。 作業の簡素化のためには日常管理としてクリーンルーム内の異物を極力減らしておく必要があります。なぜなら、測定費用には15万円<1箇所くらいかかるのです。 すでに長年堆積した異物が多い工場では初期だけで大変なことになります。 また、異物特定装置は高価なのでシーズシーのような弱小会社では購入することが出来ません。これをドイツは国家プロジェクトで対応しようとしています。 結構、怖いですよね。 |
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| ■パンフレットの趣旨 |
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| VDA自身は日本の自動車メーカーでは取り組んでいないので、VDA規格は主にドイツの自動車メーカーに卸している電子部品メーカーで取り入れられているようです。 しかし、コンセプトそのものは他の業界でも応用できるものばかりです。この「超入門編」では、社内ミーティングで使えるようにVDAのバックボーンとなったインダストリ4.0からVDAでまず始めに行うことについて簡単に説明しています。 現場でコンセンサスを取るような機会があれば、この機会にぜひ触れてみてください。 |
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| ■「VDAによるクリーン化超入門編」 INDEX | |||
| 【1】 VDAとは?(インダストリ4.0とVDA) VDAとクリーンルーム規格(ISO14644シリーズ)はどこが違う? VDAで初めに決める4つの要素 @清浄度仕様書の作成 初期状態の把握を行う(構成部品・集合体・組立システムについて) ※特にキラー異物とは?/飛散・拡散状況/なぜなぜ分析) A作業員教育 (マネジメント/作業員入室/発生させる工程管理/除去/業者) B工程中の発塵と仕舞 (プロセスから・・・作業環境/発塵工程があるか?/対策の作成) C物流時のクリーン化 (内外部の物流、保管/サプライチェーンの確認) その1のまとめ 【2】 VDAで決める4つのクリーンエリア CG1 一般エリアで出来るクリーン化 CG2 発塵工程の仕舞 CG3 VDA独自によるクリーン化 CG4 クリーンルームによるクリーン化 終わりに ※今回は【1】についてのみのプレゼンになります。 「VDAによるクリーン化超入門編」レジュメお申し込みの方は・・・ 1会社名 2部署名 3ご氏名 4お電話番号 5e-mail 6ご住所 7お申し込 み理由 8パワポ/PDFを希望 をご記入の上ご連絡ください。 担当:大杉 https://www.csc-biz.com/contact/ 電話:078−252−7201/FAX:078−252−7210 |
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| 関連ページ | |||
| ※微粒子中心の4原則の解説が掲載されている「超クリーンルーム入門」のページ ※その他の無償資料リスト「資料ライブラリー」 |
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| 関連商品のご紹介 | ||||||
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