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| 2017.02.13更新 |
| 床掃除実験レポートA 拭く速度の検証編 | ||||||
| 〜除去率が拭く速度に影響されるのか〜 | ||||||
| 前回の床掃除実験レポート@用具検討編では様々な掃除用具の除去率を比較して、結局、クリーンルーム用ワイパー(ウェットな状態)が最適だという事を証明できました。しかし、用具を選定できたとしても、使い方・拭き方によって除去率が変わるのではないかという課題が残り、今回は、拭くスピードと除去率の関係について実験検証を行いました。その実験結果をレポートします。 |
![]() 今回の実験で使われる 「LTK1666ワイパー」 (以下、LTKと下略します。) |
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| 検証方法 | ||||||
| 塩ビシート上にコットンリンタ―(繊維くず)を撒き、メトロノームの音に合わせる速度で床を拭きます。そして、ポラリオンライトで除去率を評価します。その後、メトロノームの速度など様々な条件を変えていきます。 変更条件 1)メトロノームの速度(遅い・普通・速い) 2)力加減(無意識・重圧をかける) 3)モップの種類(幅24cmタイプ・幅60cmタイプ) 4)ワイパーの種類(LTKドライ・LTKウェット・CS雑巾) |
![]() 拭取り中の様子 |
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モップの種類について
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| 実験結果 | ||||||
| 【LTK ドライ】 モップ:幅24cmタイプ |
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| テンポ30 遅い (1/2歩/秒) ![]() |
テンポ60 普通 (1歩/秒) ![]() |
テンポ120 速い (2歩/秒) ![]() |
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| ドライ状のワイパーでは、前回のレポート@でも見られたように、除去率があまり高くないみたいです。特に、普段の歩く速度に近い「テンポ60(普通)」は一番拭き残しが多かったです。恐らく無意識に普段の速度で歩くと、自然すぎて、掃除の意識が低く、力を入れるのを忘れたのではと思われます。そこで、重圧をかけながら、テンポ30とテンポ120のみで拭いてみました。結果は次の通りです。 | ||||||
| 重圧をかけて拭いた結果 | ||||||
テンポ30![]() |
テンポ120![]() |
両方とも力をかけずに拭いた時より多少キレイに拭取れました。 ところが、速い速度の時は、ゴールの地点で埃の塊がたくさん落ちています。ワイパーで拭取ったというより 「力で埃を押し出した」ような感じです。 ![]() |
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では、モップを変えてみます。 |
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| 【LTK ドライ】 モップ:幅60cmタイプ |
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テンポ30![]() |
テンポ60![]() |
テンポ120![]() |
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| 重圧をかけて拭いた結果 | ||||||
テンポ30![]() |
テンポ120![]() |
これまでの考察 ※ドライの場合、どんなモップ でも埃があまり取れていない。 ※特に、幅広いモップの場合、 均等で力が入りづらい。 ※幅広いモップは、床の凹みや 繋ぎ目が不得意。 |
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次は、LTKワイパーを水道水で濡らして、ウェットな状態で試します。 |
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| 【LTK ウェット】 モップ:幅24cmタイプ |
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テンポ30![]() |
テンポ60![]() |
テンポ120![]() |
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| 重圧をかけて拭いた結果 | ||||||
テンポ30![]() |
テンポ120![]() |
ドライよりウェットの方がキレイに拭き取れました。 こちらは、力をかけてテンポ120で拭いた後のワイパーです。 ドライの時より埃がたくさん付いています。ドライと同じく、ヘッドの形に沿っています。但し、赤い○のところだけは、ドライの時には付いていませんでした。 ![]() |
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次はモップを変えます。 |
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【LTK ウェット】 モップ:幅60cmタイプ |
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テンポ30![]() |
テンポ60![]() |
テンポ120![]() |
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| 重圧をかけて拭いた結果 | ||||||
テンポ30![]() |
テンポ120![]() |
こちらは力をかけずテンポ30で 拭いた後のワイパーです。 ![]() 埃の付着範囲はドライと変わりませんが、ゴミの量はドライの時より多いです。 |
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| 次は、別のワイパーで試します。シーズシーが既に商品化しているクリーンルーム用雑巾です。水道水で濡らして使用します。幅が狭いので、モップは幅24cmタイプのみ試します。 |
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【CS雑巾】 モップ:幅24cmタイプ |
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テンポ30![]() |
テンポ60![]() |
テンポ120![]() |
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| 重圧をかけて拭いた結果 | ||||||
テンポ30![]() |
テンポ120![]() |
こちらは力をかけずテンポ30で 拭いた後のワイパーです。 ![]() 力をかけてテンポ30で 拭いた後のワイパー。 ![]() 両方とも、ヘッドの形に沿えず、ほぼ一直線でゴミが付いています。雑巾が水で重たいためか、ヘッドの凹んでいる部分でも雑巾がちゃんと床に触れてゴミが取れています。 |
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| 考察 | ||||||
| 今回の実験で歩く速度よりも力加減の方が除去率に影響を及ぼすと判りました。力をかけない場合、速い速度の方がよく取れるようです。それは速度を出すために自然に力をかけてしまうためだと考えられます。それにしても、実際にクリーンルーム内で掃除する際に、速い速度を出したら、ゴミの舞い上がりの原因となり得るため、避けた方が良いでしょう。まず、今回の実験で判ったのは、接地面への圧力が均等になるために力をかけることが好ましいことです。実験者のコメントによると、速度によって拭きやすさも違ってくるそうです。速度を上げすぎて滑ることもありました。また、幅24cmモップは、幅が狭いので、比較的に進みやすかった一方、幅60cmモップの場合、遅い速度と速い速度の時、コントロールが難しかったとのことです。このことからワイドが広いモップに関してはある程度作業者の熟練度も重要になってきます。以前よりシーズシーで推奨しているようにポラリオンライトのような見える化ツールで清掃→確認→清掃→確認を繰り返し清掃作業者のスキルアップが必須です。 | ||||||
| 関連商品のご紹介 | |||||||
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