CSC会員様ページ
メルマガHistory
中古・在庫処分セール品
メルマガ実験シリーズ
無料資料ダウンロード
お問合せ
会員トップページ
>
新事例INDEX
> 新事例22
2017.04.18更新
クリーンブースの運用方法(後編)
クリーンブースのレイアウトと清浄度は緊密な関係があります。
基本、クリーンブースは空気を下部から外へ逃がすことでブース内の埃を減らしていきますが、空気を逃がす道に障害物があると汚い空気が外へ出られず、乱流が起こり、異物汚染問題に繋がる可能性があります。ブース内の乱流を防止するためにも空気を均等に外へ逃がすことが大事です。ブース周囲に棚を設置される場合、必ず棚を架台に乗せて隙間を設け、空気を逃がすように心がけましょう。
また、棚全体を網棚仕様にし、下部に隙間を開ける方法でも有効です。
クリーンブースのコンセプト
■床面の注意点
クリーンブース内に入る装置も工程により色々ですが、シーズシーで気を付けた方が良いと思われる設置方法と理由を下記に挙げてみました。
1)床に物を直接置かないこと。
・置いた箇所でエアーが滞留し塵埃が堆積してしまいます。
・床清掃の邪魔です。掃除中の激しい動作は汚染源になります。
※ブース床面清掃も短時間でできるよう直置きを避けましょう。
※キャスター付き台車等を活用しましょう。
2)配線関係を床置きしない。
・塵埃も一緒に引きずることになります。
※シーズシーのクリーンブースでは天井コンセントを推奨しています。
※配線は上から落とすように心がけて床に配線を引きずらないようにしましょう。
悪い例
天井コンセントを設置
これで床面の配線問題が改善
■クリーンブース導入の際に考慮すべき点
1)省エネ/無駄なコストを抑制
クリーンブースは、陽圧を維持するために常に稼働させることが理想ですが、稼働しつづけるとランニングコストが高くなります。コストを抑えるためには、FFUを必要な時に必要な台数だけ稼働させることが基本です。しかし、生産時間外はFFUの電源を全て切ってしまうユーザー様も多くあります。ただ、FFUのスイッチを全てきってしまうとブース内の陽圧がなくなり、外からの異物侵入の恐れがあります。
そこで、ブースの未稼働時にある程度の陽圧を維持するため、一部のFFUを稼働させ陽圧を保つことが重要です。シーズシーのクリーンブースの場合、稼働時用スイッチ(全部のFFUを一斉にON/OFFできるスイッチ)とは別に、未稼働時用スイッチ(陽圧を維持するために必要な台数だけFFUをON/OFFできる)を設けており、2種類のスイッチを使い分けることで無駄なランニングコストをカットすることが可能となります。
2)低コストで清浄度をアップする方法
通常ISOクラス5(クラス100)要求仕様の場合、天井全面からの層流と定義されますが、低コストな乱流方式でも気流を整えることで清浄度を高めることが可能です。シーズシーでは、CSバルーンを推薦しています。CSバルーンをほぼ全面に装着することにより安価で全面層流式に近付き、ISOクラス5のクリーンブースの実現が図れます。
3)清掃しやすさ
最近多く見かけるアルミ型材ですが、どうしても溝や表面突起物がある関係で清掃が行き届かない箇所がでてきます。シーズシーの提案する鋼板製ブースは、スイッチ類は柱に埋込み、突起物にならない仕様です。天井は、照明器具以外を基本的に
フラットにし、柄付きのワイパー等で簡易に清掃できる平面構造になっています。
4)導入後の運用
クリーンルームやクリーンブースを建設する際、引き渡し前に無負荷測定で清浄度条件をクリアしたものの、いざ装置を搬入し稼動を始めたら清浄度が極端に悪くなるケースがあります。運用時に清浄度が低下しないためにも、仕様を決める際に、下記の項目を考慮すべきです。
1) そこでどんな工程作業を実施するのか?
2) 何人でどんな服装で作業するのか?
3) どんな装置が搬入されるのか?
4) 溶剤の使用はあるか、局排があるのか?
等々
シーズシーは、ブースを製作する作業だけではなく、お客様と相談しながら稼動時を想定したご提案を心掛けています。導入後の運用管理に関してのアドバイスも実施しております。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
関連商品のご紹介
メルマガ会員のトップページへ戻る
お問い合わhttps://www.csc-biz.com/contact/@csc-biz.com?Subject=会員ページお問い合わせ">info@csc-biz.com
電話 078−252−7201
FAX 078−252−7210