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2017.05.15更新
前室について今一度考える(前編)
クリーンルームの前室はクリーンウエアに着替える場所ですが、前室の目的はそれだけではなく、除塵や除電など実施してクリーンルームへ持ち込む塵埃対策をする場所でもあります。そのため、前室のウエアのゴミ付着対策がとても重要となります。今までに様々な前室を見てきましたが各社、創意工夫され効果・効率の両面から対策されていました。
ここで今一度、理想的なクリーンルームの前室を考えてみたいと思います。
気流について
まず第一に、気流についてです。気流と人の動線は非常に重要な意味があります。前室内では一般服の更衣による発塵があるため、、クリーンルーム入口付近で着替えをすると繊維くずは、人が動く気流に乗ってクリーンルームに引き込まれることがあります。そのため、一般服の着替えはなるべく前室の入り口側で行います。

給気は前室の奥側に、排気は入り口扉付近に配置します。できれば、給気は上から排気は下部より行います。また排気は、扉の下側にガラリを付ける方法もあります。※前室も陽圧管理している場合はできません。

そう考えると、自然とエアーが入り口側に流れる縦長の構造が最も理想でしょう。


前室内の気流を確認するには、
気流可視化装置『ミストストリーム』
を推奨します。
交差汚染について
前室でのクリーンウエア脱着に関しては交差汚染の要因がたくさんあります。

 クリーンウエアの表面を素手で触ること・・皮脂・皮膚片付着  
 クリーンエアの裏表が接触すること・・クリーンウエアの内側は繊維くずの温床
 ※特にウエアを慌てて脱ぐと内外との交差が生じ表面が汚れます。
 クリーンウエアが床面に接触する・・床に落下した塵埃との接触
 前室混雑時・・他の作業員(一般着)や周囲壁面との接触
いずれにしても、ある程度の交差汚染が生じることを前提として、エアシャワーや粘着ローラー掛けを徹底して実行し、ラインテープを使って床面に動線表示等、実施することで対策が可能となります。
清掃について
前室内の清掃は、主に床面になります。再付着や交差汚染の原因が床にあると思ってください。チェックシートでの確実な清掃実施が必要です。なお、清掃時間は混雑時を避け、混雑がいったん収まり塵埃が床面に落ちた段階でゆっくり清掃することを心がけましょう。少人数であれば、各自更衣の前に粘着ローラーで床を清掃するのもよいでしょう。
■清掃しやすさを優先

時折、床面にスノコを引いている前室を見かけます。これに関しては、ゾーニングで敷いている、床面の冷たさをしのぐために敷いている...等、理由は様々です。一見、塵埃はスノコの下に落ちて再付着を防止する効果がありそうですが、スノコの高さが5p程なのでクリーンウエアを着る時におこる乱流により簡単にスノコの下から舞い上がりが生じます。お勧めは、やはり定期掃除を実施することですから、掃除のし易さを考えるとスノコを引くよりも床面をフラットにすることを推奨致します。また、前室の床にどのようなホコリ(異物)があるのか、繊維くずをはじめとする人由来のホコリがどのくらいあるか、知っておくことも大切です。
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