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| 2018.10.15更新 |
| 「毛髪の発塵をヘアネットが抑える? 」実験レポート | ||
新事例31:「クリーンウエア内インナーの状況別発塵」実験では、網タイツを着用し衣服間の空間を押さえることによって動作による発塵を抑えられることが判りました。しかし、クリーンフードに覆われた頭部の場合はどうでしょうか。頭部、特に毛髪は塵埃を付着させ多く持ち込む箇所になります。衣服表面はエアシャワーで除塵しても、頭部はエアシャワーや粘着ローラーを行わないため付着した塵埃は、頭部の動きに合わせて外部で脱落することになります。今回、シーズシーでは頭部からの発塵量を左右する要因を探るため、クリーンフードの状況とインナーの発塵量について検証しました。その実験内容と結果をご紹介します。【実験目的】インナーの違いによる頭部からの発塵量について検証【環境湿度・湿度】温度:22.3℃ 湿度:55%【使用機器】 |
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【実験方法】1) 実験者の頭部が入るようにクリーンブース天面のFFU吹き出し口をビニールで覆い、首元でビニール袋を固定する。2) 下記A、B、Cの内容で、それぞれFFU直下にて首を左右に振る動作を行い、パーティクルカウンターで60秒測定を行う。 A.クリーンフードのみ B.クリーンフード+不織布ネット C.クリーンフード+ヘアネット |
![]() イメージ図 |
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![]() セッティング |
![]() パーティクルカウンター |
![]() ※首元からの発塵が多いと仮定して首元近くにて測定 |
![]() クリーンフード |
![]() 不織布ネット |
![]() ヘアネット |
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【実験結果】表の通り、クリーンフードのみ着用時は人が動作をするとフードと頭部の間に入る空気によってポンピング発塵が生じます。しかし、ヘアネットを着用すると髪の毛全体が抑えられ、フード内に空気が入ってきても髪の毛に付着した発塵は軽減されました。特に3.0μm以上の大きな粒形が抑えられることで、発塵量0となります。不織布ネット着用時は、クリーンフードのみと比較すると発塵量は抑えられていますが、不織布ネットそのものからの発塵もあるためか、ヘアネットのように発塵がなくなることはありませんでした。 |
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【考察】人の動作や摩擦により発生する発塵を抑えるには、インナーは有効的ですが、発塵をより少なくするためには、インナーそのものの材質なども考える必要がありそうです。前掲の通り、クリーンルームの外で頭部の毛髪に付着した塵埃は、そのままクリーンルームまで持ち込むケースがあります。その為、外気の気候や季節要因により大きく清浄度が左右されます。また、浮遊塵埃の種類も多種多様です。毛髪は外部に露出しているため道路沿いを通勤する人は砂塵が付着し、春先に外出すれば花粉が付着します。今回の実験では、前回に引き続き空間を押さえるいわゆる毛髪の動き低減することにより塵埃の脱落を抑えました。今後は、整髪料が与える影響等の実験も行っていきたいと思っております。 |
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